Sunday, October 13, 2013

アニメ「キルラキル」第ニ話の感想等


Back Number: アニメ「キルラキル」第一話の感想等

今回も昭和アニメ愛を感じるシーンの連発。
主人公の味方になってくれそうな満艦飾家で開放される纏。「ど根性ガエル」的ドタバタノリのあのスラム街に住むこの家族(特に両親が)を見ると、赤塚不二夫の世界に入り込んでしまったような感じがします。旦那さんがアレなのに、奥さんが色っぽい美人という。その奥さんは、福井裕佳梨さんが声をあてているゲテモノ料理を作るキャラ…という事で、グレンラガンのニアを思い出した人も多いでしょうね。

そして主人公・纏の回想シーン。鮮血を作ったとされる纏の父のシルエットは、完全に「マジンガーZ」の兜十蔵。そして今回の敵は、テニス部の部長・函館 臣子。この彼女、どう見てもマジンガーZのアンドロイドを意識したキャラっぽいですよね。1話見た時点では考え過ぎかなと思ったけれど、もうこうなってくると、纏の神衣「鮮血」もマジンガーZに見えてくる不思議。もうブレストファイアーでも撃つんじゃなかろうか。


やっぱり漫画版ですよね、永井豪/石川賢作品は。狂ってるキャラが多くてたまんないです。


皆大好きガミアちゃんシリーズ。

そして色々あってテニス部部長・函館との死闘(テニス)。相手の強いサーブを打ち返すとガットが敗れてしまうという事で、ラケットの縁で打ち返そうとする主人公。しかし回転するボールがラケットから腕を駆け上がり、顔に命中…吹っ飛ぶ纏。これ完全に「アストロ球団」の「殺人L字ボール」ですよ(笑)まあこれくらったら死んでしまうんですけどね。纏は鮮血を着てるので大丈夫でした…ということなのでしょう。
ラケット・ガットが壊れるなら、絶対に壊れないヤツを使えば良いじゃんという事で、主人公の武器・片太刀鋏を取り出し、取っ手部分に鮮血の繊維を巻きガット代わりに。結果的に圧倒して勝つんですが、そこでの2人のやり取りが、「エースをねらえ」のOPを意識しまくってますね。そういえば、主人公の担任も「トップをねらえ」のオオタ・コウイチロウみたいだし、グラサンを外せば元ネタの「エースをねらえ」の宗方コーチみたい?まあここは穿ち過ぎだとは思いますけど(笑)昼行灯気取ってる時の感じは、何処と無く石ノ森デザインなキャラだなあとは思ってたんですが。




話自体は、もう本当に変身ヒーローものの王道要素をしっかり押さえてくれていたのは嬉しいですね。
例えば「片太刀鋏」。仮面ライダーで言えばライダーキック、ウルトラマンでいうスペシウム光線。こういったわかりやすい必殺技を使う事によって、視聴者に無意識的に「ここでの展開は一段落するな」と区切らせることが可能。こういったわかりやすい区切り記号がないと、1話完結的な話を作るのは中々に難しいと思います。仮にこれで効かないとなると…そうです次週に続くんです。「効かない?!」→「修行だ!/新しい武器だ!」→「コレでも喰らえ!(新技/新武器)」→「ぐわあ!」と言った具合に、次週以降はこの新技/新武器が区切りになっていくのです。このアニメでは必殺技や武器がどういった展開に変わっていくのかも楽しみ。


特訓・修行といえば、V3の鉄球を受け止める特訓は有名ですよね。特訓の甲斐(?)もあってか、ナイフアルマジロの突撃を受け止め、最終的にはV3キックで仕留めます。あの一回負けた時の「どうすんだよ?」というハラハラ感は凄い。


そして今回登場した変身に必要な「赤鉄甲」というアイテム。これも良いですね。変身ヒーローには、変身するためのトリガーが必要であるべきだと思うのです。おもちゃ業界的にも。これがあるだけでグッと違いますよ。今回はサラッと変身してしまったので、もう少し何かしらの大きめのアクションが欲しい気はしますが。


手袋が変身のトリガーというとストロンガーを思い出しました。あれは手袋を外してゴシゴシするんですけどね。


ともかくこういった分かりやすい展開になるような記号を用意し、その上で謎を小出しに明かし、そして新たな謎を提示していってます。王道展開というのは「ありがち」とも取られ、飽きてしまいそうになる所を、作品のスラップスティックなノリと、「あいつは何者なんだ?」「何が目的なんだ?」「今回出てきたアレは…」という風に餌を散りばめて、視聴者を食いつかせ続けようとしています。結果的にどういう風呂敷を広げ、どういう風に畳むかはわかりませんが、スケールでっかく大風呂敷を広げて欲しいですね。宇宙ですよ宇宙。

しかしここまでこういう感じだと、作画をもっと雑な感じにしても良いのに。もっとカクカクにするとか、止め絵多用するとか。そして音楽も菊池俊輔先生にするとか…まあもうお年なので無理だとは思いますけど(笑)まあそうしないで、設定・描写部分以外では現代風にする事で、ある種のオリジナリティというか、「今こういう作品をやる意味」を見出しているのかも?

とにかく、1回目はアタマからっぽにして見て、2回目じっくり見るという見方は今後も続けようかしら。最近DVDを借りてきてアニメを見るという事も少なくなりましたし。直近だとキャプテンのアニメを見たのかな。漫画はプレイボールの方が好きですけど、アニメはキャプテンの方が好きです。作画ヌルヌル過ぎんよ。


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