以前から話題になっていたGoogle ChromeのWebkitから、新たなレンダリングエンジンへの変更。
HTMLレンダリングエンジンとは、ウェブページ記述用言語で書かれたデータを解釈し、実際に画面に表示する文字や画像などの配置を計算するプログラムである。ざっくり言ってしまえば、ページを読み込んで表示する機能の事。実はこの「ページを読み込んで表示する機能」はウェブブラウザ毎に違うタイプのモノを利用しているんです。例えばInternet Exploreは「Trident」、Firefoxは「Gecko」等。それぞれが独自に開発していって、より良い物を作る為に頑張ってるわけです。ちなみに「Webkit」はGoogleだとGoogle ChromeやAndorid携帯、ApppleだとSafariやiPhone、iTunes等のブラウザにも使用されています。後はPSPやPlaystation3等のゲームで使用するブラウザもWebkitです。wikipediaより
そんな今や大人気のWebkitを使用を止め、今回のアップデートでGoogle Chromeは正式にレンダリングエンジンをWebkitから「Blink」を採用しました。
Blinkって?
GoogleがWebkitベースに開発した、新しいレンダリングエンジン。従来のモノより、Webページの読み込みが約10%高速になったそうです。解析操作の停止を低減することで、表示までの時間も最大40%短縮されるとのこと。JavaScriptの最適化もされているそうな。つまり前より、僕がリンクをクリックしてページが表示されるまでの時間が短縮されたという事。
何故変更したのか?
何故変更したのか?は下記ページを読んでもらうと大体わかると思います。
ASCII.JP:新Webエンジン「Blink」—GoogleはなぜWebKitを捨てたか?読むのが面倒!という方に、誤解を恐れずざっくりと言ってしまうと、「Webkitを開発するのが面倒になったから」らしいです。
上記でも書きましたが、Apple社も大きくWebkitの開発に関わっているんですよね。そして彼らの方が古参で、「俺らがWebkitを大きくしたんだ」という自負があるそうな。勿論Googleも後から参入したわけですが、同じかそれ以上に貢献しているわけで。しかしGoogleからすればAppleは目の上のたんこぶ。
「Webkit」という同じエンジンを開発しているのに、お互い作っているのは微妙に違うもの。何だかめんどくさくなってきたので、「自分たちで作るか」と開発したのが「Blink」だそうです。
何故こんなに話題に?
簡単に言えば、Web開発の勢力が大きく変わる可能性があるからかなあと。AppleとGoogleが険悪な雰囲気にしろ、「Webkit」という同じソースのモノを開発していたので、一応は協力関係だった勢力が、今回のGoogleのWebkit撤退により、はっきりとAppleと敵対関係になったとも見れるわけで。そして同時に、OperaはGoogleに対して「Blink」への開発協力を申し出ています。更に単体で勢力第2位だったGeckoを利用しているMozilla(Firefox)は、Samsungと共同開発で「Servo」という新たなエンジンを開発中だそうな。つまり勢力図は、Google、Opera同盟とMozilla、Samsung同盟、そしてAppleは孤立状態に…?
Google対Appleという図式は、スマートフォンの販売シェアだけではなく、こういったWeb開発の部分でも争っている状況で、ジョブズ氏の居ないAppleが何処までやれるのか?というのも今後注目ですね。Googleも暴走癖というかやり過ぎでしょ…っていう所があるので、個人的には同じくらい危うい気もしますが…(笑)
実際はどう勢力が変わってくかは、事情通でも専門家でもないのでわかりませんが、やはりシェアを獲得するには、革新的である前に「ユーザーの事が考えられた開発」である事が重要かなあとも思います。そういう意味で、やっぱり今回のGoogle Chrome 28のアップデートに対するユーザーの反応は、今後の展開にも大きく関わってくるかも?
まだ実装したばかりですから、何とも言えませんが、不具合やバグがたくさん出たりしたら・・・う~ん。
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