Tuesday, August 6, 2013

inSSIDer 3を使ってWi-Fi環境を調べて、より良い通信速度を得る

はじめに


家の無線ルーターをバッファロー製のモノを使っている人も多いかと思います。ウチもそうですし、どうやら僕の近所でもそんな感じらしいです。
最近はスマートフォンやタブレットPC、携帯ゲーム等でもWi-Fi環境を求められるモノが増え、ルーターに関して言えば、有線のモノよりも無線のモノが好まれてるように思えます。勿論有線の方が安定して速いですので、理想はハブなんかを使って有線接続なんですけど…実際は学校や企業等のパソコンを並べるだけのスペースが必要ですから、家庭ではな中々に難しいです。

ともかく無線ルーターを使う人は確実に増えましたよね、という話。


弊害


そうなると問題になってくるのは電波の混線。基本的には2.4GHzの電波は多くの機器で使われており、家電・パソコン・ゲーム機等でも使われている電波です。そして電波干渉にも弱い。それで無線LANに関しては、5GHzに対応した11n/aという規格への移行が叫ばれているのですが…古いタイプのルーターやパソコンなんかだと対応していないモノあります。
とにかく多くの人が2.4GHzの帯域の電波を利用している状況なのです。そしてこれらは電波干渉に弱い。という事は、そりゃあそんな状況で快適な通信状況なんか得られるはずがないわけで。

この混線状況というのは住んでいる環境にもよりますので、ひとまず現状を把握する必要があります。そのツールというのがinSSIDerというフリーソフト。

inSSIDer

<インストールの方法>
こちらからダウンロードページにアクセスし、inSSIDer HOME (Windows Vista, 7, 8)をクリックしダウンロードします。ダウンロードしたmsiファイルを実行し、指示に従ってnextボタンを押していきます。終了。


上記画像のよう、にインストールしたパソコンが受信出来る電波状況を把握する事が出来ます。
SSID」はネットワーク名、「SIGNAL」は通信状況。緑>黄色>オレンジ>赤の順番で通信状態が悪化していきます。緑だと快適に受信・送信が出来ますが、オレンジくらいから断続的な接続になっていきます。CHANNEL」というのは、電波の通信路の事。問題はココなのです。

要はCHANNELは車の道路みたいなもの。同じ道路を使っている人が周りにたくさんいれば、渋滞してしまいますよね。なるべく人の居ない道を行きたい所。それを調べるのにこのソフトは便利なんです。

利用法の1つに



例えばウチの場合、以前は2.4GHz帯では11チャンネルを利用していました。ところが、これで調べてみると…11チャンネル使ってる機器が合計で6つあったのです。そしてそのどれもが余り上手く通信出来ていない状態。ウチも「SIGNAL」がオレンジ色で、通信も断続的でした。まあつまり大渋滞という事ですね。
なので11以外のチャンネルを選択してみることに。下のグラフを見る限りでは、選択したチャンネルの両側2チャンネル分ずつ使用する感じ(例えばチャンネル11であれば、9から13まで使用している)っぽいので、チャンネル11から2つ以上離れているモノを選択。単純に13にしてみることに。
するとどうでしょう。先程まではオレンジ色だったSIGNALも緑色に!

そして下の台形型が集まるグラフを見て下さい。このグラフの横線はチャンネルで、縦線はシグナルの値。この台形が縦に大きければ通信状況が良いと思ってもらって構いません。自分の家の接続先をクリックすれば、図の様に黄色く台形が光ります。ウチのは一番高いですね。つまり僕のパソコンに届く電波の中で、一番通信状態が良いのがウチの無線LANから出る電波という事なのです。これが基本的に理想ですよね。

バッファロー製のルーターにおける、チャンネル設定の方法

それでは、チャンネルを変更してみましょう。僕はバッファロー製のルーターしか使ったことが無いので、この方法しかわかりません。他の製品を使ってる方は個別に調べて見て下さい。

バッファロー製のモノを使っている方は既にインストール済みの方もいるかもしれませんが、今回は「エアステーション設定ツール」というのを使ってみたいと思います。
Buffalo ドライバーダウンロード: AirStation設定ツール

まずインストールしたら、起動します。そして早速「次へ」ボタンをクリック。自分の利用しているルーターを探しだしてもらいます。
1つしか出ない人もいれば複数出る人もいるかもしれませんが、現在利用しているルーターを選択し、「次へ」を再びクリック。そして「選択画面を開く(W)」というボタンをクリックします。

すると、
「この後ユーザー名とパスワードの入力画面が表示される場合は、マニュアルをご参照下さい。」
「(出荷時設定)ユーザー名: "root", パスワード: 無し(空欄)」
「または ユーザー名: "admin", パスワード: "password"」
と表示されます。それで「OK」をクリックすると、ユーザー名とパスワードを要求されますので、上記のようにどちらかを入力すればルーターにアクセス出来るようになります。


するとこんな感じの画面が出ると思います。ここで利用するのは左側の「かんたん設定」にある、「基本設定」欄の「11n倍速モード/無線の基本設定をする」という項目をクリック。


僕みたいに2つ出てくる人もいれば、1つの人もいるかもしれません。上の「802.11n/a」というのは、5GHzに対応した規格の無線LAN。下の802.11n/g/bは2.4GHzに対応した規格。今回は2.4GHzについての記事なので、上は無視していきます。
無線チャンネルと書いてある所が、恐らく基本設定では「自動」になっていますので、これを手動で変更します。上述のように、inSSIDerでチェックして混線していないチャンネルを割り出して、ココで設定します。
そして右下にある設定ボタンを押します。1分近く経つと、ルーターが再起動し、新たにチャンネルが変更されているはずです。

基本的に最近のルーターは、自動で空いているチャンネルを選んでくれるらしいので、敢えて変えなくても良い場合があります。なので、上のinSSIDerでチェックした際に、SIGNALが緑色だったり、チャンネルが他と被ってなかったりしたら、敢えてチャンネルを変える必要はありません。
inSSIDerを見るに、SIGNALがオレンジ色で不安定だったり、他のチャンネルと被ってる!って人は是非手動で変えるのも1つの手ですよ…というお話でした。

おまけ


このソフト使うと、倍速モードの設定も良い感じに出来ると思うんですよね。倍速モードは、通常の2倍のチャンネル数を使うことになるので、より他のネットワークとチャンネルが被るリスクが増えます。ですので、出来るだけ他のネットワークと被らない位置に設定してから倍速モードを利用した方が良いですね。後基本的に、ウチの環境のように、周りにアレだけの電波が飛び交う状況であれば、倍速モードはオススメしません。どうやっても他のネットワークと被っちゃいますからね。


例えば上記画像は、倍速モードを利用しているネットワークです。チャンネル欄の部分を見ると「11+7」となっていますね。この+してるヤツが倍速モードを利用している証拠です。チャンネル11の帯域(11を中心に両側2チャンネルずつなので、9,10,11,12,13)に、チャンネル7の帯域(5,6,7,8,9)を合わせて、5~13までのチャンネルを利用している事になるのです。こうなると他のネットワークと被りまくるんですよね、ウチの環境の場合は。しかもどこのチャンネルを使っても、被らないようには出来ないので、ウチでは倍速モードは利用していません。

倍速モードにしても上手くいかない!って人の中には、こういうのが原因だったりする事もあるかもしれませんね。

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