はじめまして、アニメや映画のMAD動画を作っているばぶすけといいます。
友人のTsukasa君から「映画MADについてのあれやこれやを書いてくれよ!」という話を貰ったのでこの場を借りて色々書いていこうかなと思います。
そもそも映画MADって何?という方はニコニコ大百科のまとめがとてもわかりやすいと思うのでそちらを参照して下さいね。映画MADのみならずMADを丸ごと解説してありますので。
ニコニコ大百科: MADとは
#1 「Out.Law FMV version」
まず第1回目のレビュー動画はLucifer DeVoland氏制作の「Out.Law FMV version」です。いや~、いつ見ても素晴らしい!ブラボー!
コントラストの強いモノトーンの色合い、畳み掛けるようなカットの切り替え、そして楽曲とのシンクロ具合が抜群に気持ちいい!スタイリッシュ!
素材になっている作品のチョイスも良いですねぇ。
画面作りを拘っている系の作品が多いので見ていてとても面白いです。
映画MADを作るにあたっての1つのお手本のようなこの動画、実はまるっきりオリジナルではないそうで。
MADでオリジナルじゃない、というのは当然といえば当然ですけど、これの元ネタとなったMADがアニメMADの方であるんです。
動画
比較版
※AMV=Anime Music Video FMV=Film Music VIdeo
色合いや構図などの作り方が同じであることがわかると思います。このアニメMAD(もといAMV)の2次創作的な立ち位置にあるこの映画MADはそういった意味でも面白い動画なんです。
しかし、ただ素材を映画にしただけ、なんてことは決してなく、アニメバージョンと同じような作り方をすることによって映画MADにとても効果的な演出を可能にしているのです。
作る側としてアニメはMADの素材として使いやすいなぁといつも思うんですが、それはアニメが情報の少ない記号の集合体であるので、加工やカットの切り替えがやりやすいからなんじゃないかなと思います。
つまり、パッと見てそれが何であるのか、何が起こっているのかが認識しやすいとからではないのかなぁと。
それに比べて映画は情報量が多いので全体の認識に少し時間がかかってしまいます。
そうなると短いカットを連続して切り替えてもただ単に勢いがあるものにしかならず、映像の中身はなんでも良くなってしまうのではないかなと思います。せっかくその映画や映像が好きで編集しているのにそれが伝わらないのはもったいない!
そんな映画MADの短所を上手に補っているのがこの動画!
あえてカラーの映像をモノクロにし、さらにコントラストを強くすることによってキャラクターたちをシルエットに近づけ余計な情報を排除。赤いフィルターを所々かけているのも「シン・シティ」のあの映像と相まって程よい統一感が出ています。
もはや立ち位置は3次創作なんじゃないかなとも思えるこの動画ですが、”何かを踏襲しているからこその面白さ”の枠を飛び越え、独自の魅力を出すところまで昇華されている。そんな動画は何度見ても楽しい!
残念ながら非常に認知度が低いようで、ニコニコ動画の再生数は現時点で312、YouTubeでも1000回そこそこという・・・。
この記事によって爆発的に再生数が伸びる!とは思えませんが、少しでも見る人が増えればファンとして非常に非常に嬉しいです。
次回もこのような感じで映画MADのレビューをしていきたいと思いますのでよろしくお願いします!
ではでは!
ばぶすけ
0 comments :
Post a Comment